引退の内村航平 イチロー氏と同じ〝研究者〟〝選手〟として「勉強し続ける」「体が動くまで」

2022年01月14日 15時10分

今後も体操の〝研究者〟として活動するという内村(東スポWeb)
今後も体操の〝研究者〟として活動するという内村(東スポWeb)

 一流の共通点か。体操の内村航平(33=ジョイカル)が14日、都内ホテルで現役引退の会見を行い、今後も体操の〝研究者〟として活動していく意向を口にした。

 世界選手権6連覇、五輪2連覇と数々の金字塔を打ち立てたレジェンド。3歳で体操を始め、30年間で16年も日本代表で活躍したことに「人生の半分以上、日の丸を背負ってやってこられたのは誇り」と話した。

 引退を決意したのは故郷の福岡・北九州で開催された昨年10月の世界選手権の前だった。7月の東京五輪で種目別鉄棒の予選で落下し、無念の予選敗退。そこから世界選手権へ向かう中で「もう世界一の練習をやるのは難しいなと思った」と明かし、引退を決意したという。

 栄光と挫折を繰り返しながら、体操界初となる「プロ選手」としての道も切り開いた。3月12日には前例のない引退試合(東京体育館)を開催。さらに、その後の活動について「体操に関わる全てのことにチャレンジしたい」「体が動くまでは体操を研究し、ずっと勉強し続けたい」「極めるとかいう次元よりもっと上のところまでいきたい」と語り、何度も「研究」「勉強」というワードを口にした。

 くしくも米大リーグ・マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(48)も引退前年の2018年に「野球の研究者でいたい」という言葉を残した。引退後は草野球チームでプレーし、甲子園を目指す高校生を指導するなど、今なお〝野球選手〟そして〝研究者〟として活動。そんな野球界のレジェンドと同じ思いが内村にはある。

「今、世界中のどんな体操選手、コーチよりも自分が一番(体操を)知っている自負がある。今後もずっと勉強し続けていくことで、知識の幅もかなりもっと広がっていく。競技者じゃなく、演技者としてやっていくのもいいんじゃないかな」

 第一線は退いたが、内村の「美しい体操」を見るチャンスはまだある。イチロー氏と同じように、内村は生きている限り「選手」であり続ける。

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