全ては世界で活躍するために――。体操女子の宮田笙子(21=順大)は、代表復帰戦となった2025年世界ユニバーシティー夏季大会で4冠を達成。同11月の全日本種目別選手権では得意の跳馬で頂点に立つなど、国内外の大会で存在感を示している。本紙の単独インタビューで、内に秘める決意を告白。大舞台での〝メダル〟を目標に歩みを進める構えだ。

 一時は引退を考えながらも、競技の継続を決断。世界ユニバーシティー夏季大会では、日の丸を背負う喜びを再認識した。「周りから(代表に)復帰して戻ってきたことを喜んでもらえてうれしかった。世界の舞台に立つことは楽しかったし、自分の演技を見て喜んでくれる方が多かったので、これからの励みになった」と新たな刺激を得た。

 近年は25年世界選手権個人総合6位入賞の岸里奈(18=戸田市スポーツセンター)ら、宮田より年下の選手も台頭している。「今は下の年代の子がすごい伸びているし、いろんなチャレンジができる年齢」と話すが、負けるつもりはさらさらない。「自分の年齢だからこそ、考えて練習できる部分もあると思っている。ただ単に頑張っていたら勝てるわけではないし、自分なりの道を決めてやっていきたい」と力を込めた。

 26年シーズンの代表入りは当たり前。宮田が見据えるのは世界の舞台で結果を残すことだ。「世界で勝つことがやっぱり一番だと思うし、個人総合や得意種目の跳馬や床運動でメダルを取れるようになりたい。もちろん日本でも結果を残さないといけないけど、自分らしい演技を心から楽しんでやりたいし、26年春の演技が(28年ロサンゼルス五輪に)つながっていくと思う」と展望を語った。

 代表のユニホームに袖を通し、周囲の温かさや体操の魅力を再認識した宮田。大舞台へ一歩ずつ階段を駆け上がる。

☆みやた・しょうこ 2004年9月21日生まれ。京都府出身。兄の影響で4歳から体操を始める。シニアの舞台では全日本個人総合選手権は24年に初優勝を果たすと、NHK杯では22年大会から3連覇。国際大会では22年世界選手権は平均台で銅メダルを獲得。24年パリ五輪は行動規範違反で出場を辞退。25年世界ユニバーシティー夏季大会では4冠を成し遂げた。得意種目は跳馬、床運動。151センチ。