2017年の「マスターズ」を制したセルヒオ・ガルシア(42=スペイン)が、欧州ツアー(DPワールドツアー)に対する暴言を英メディア「テレグラフ」が報じた。

 ガルシアは、サウジアラビア政府系ファンドが支援する超高額賞金の新ツアー「LIV招待」に参戦を表明し、米ツアーメンバーを返上する一方で欧州ツアーメンバーの地位は維持した。しかし欧州ツアーは、新ツアーに参加したガルシアを含むツアーメンバー16人に、10万ポンド(約1600万円)の罰金に加え、米ツアーとの共催大会となる今月の「スコットランドオープン」「バーバゾル選手権」「バラクーダ選手権」の出場禁止処分を下した。

 同メディアによると、このニュースを欧州ツアー「BMWインターナショナル」(6月23~26日、ドイツ)中に聞いたガルシアは激高して「このツアーは最低だ、お前ら全員クソだ」などと汚い言葉とともにわめいたという。しかし、その場にいたとされるボブ・マッキンタイア(英国)は、同メディアの取材を拒否したが、自身のツイッターに「ずっと尊敬してきた人に対する尊敬を、こんなに早く失うことができるなんて、驚きだ」と意味深投稿。ガルシアへの失望をこめた可能性を指摘されている。

 ガルシア側も今回の暴言についてコメントしていない。かねて〝沸点〟が低いと言われてきたガルシアは、5月の米ツアー「ウェルズファーゴ選手権」で、ボールを探している最中にペナルティーを課され、ブチ切れ。米ツアー関係者に向かって「こんなのバカげてる。早くこのツアーを離れたい。早くここから出たいよ。あと2週間もすれば(新ツアー参戦で)おさらばできるからな」と吐き捨てた。

 スペイン出身とあって欧州ツアーのメンバーは返上していないが、こんなことを言うようでは逆に資格を停止されてしまうかもしれない。