女子ゴルフの渋野日向子(23=サントリー)が〝迷走〟の可能性を指摘された。

 渋野は米ツアー今季メジャー第2戦「全米女子オープン」2日目(3日=日本時間4日、ノースカロライナ州・パインニードルズロッジ&GC=パー71)に74と伸ばせず、通算8オーバーの110位で予選落ち。国内初参戦となった「ブリヂストンレディス」(5月19~22日)を挟んで3戦連続予選落ちとなった。

 メジャー初戦「シェブロン選手権」(3月31日~4月3日)の4位を含めて今季米ツアー3度のトップ10入りしたときの調子を取り戻せていない。本人は第2ラウンド後に「今日も1日いいところなしで終わった感じ。あれだけカットラインより下だったので攻めなきゃいけない気持ちと安全にいかなきゃいかん気持ちが混ざってよくわからない感じで終わってしまった」と語った。

 そんな中、試合を中継したゴルフネットワークで解説を務めた岡本綾子は「いろいろな意味で自分なりの反省点がたくさんあったんでしょう。これからどうやって修復していくのか、何をすべきなのか明確な問題はあるのだろうけど、問題を解くカギを見つけていない感じがしますね」と指摘。ゴルフ界の〝レジェンド〟は、取り組むべき課題がわかっている一方で、どうクリアすべきか悩んでいると感じたようだ。

 今季序盤はスコアが悪いラウンドやホールがあってもすぐに切り替えて好結果につなげてきた。「シェブロン選手権」で首位スタートの3日目に77を叩いたが、最終日に巻き返したのが象徴的。しかし3試合連続予選落ちで、今大会も76の初日から2日目も低調なまま。復調の兆しが見えないのは、やはり〝問題を解くカギ〟が見つかっていないからなのだろうか。