鈴木健吾のマラソン日本新記録を生んだ「厚底シューズ」の高性能ぶり

2021年03月01日 05時15分

日本新記録で初優勝した鈴木健吾

 びわ湖毎日マラソン(28日、滋賀・皇子山陸上競技場発着)で鈴木健吾(25=富士通)が2時間4分56秒の日本新記録で初優勝。大迫傑(29=ナイキ)が持っていた日本記録(2時間5分29秒)を33秒上回り、日本人初の2時間4分台をマークした。

 鈴木の新記録達成の要因の一つが、かねて旋風を巻き起こしてきた「厚底シューズ」の存在だ。

 ナイキのシューズはソールにカーボン製プレートを入れることで高反発を実現。ある陸上関係者が「他社の靴よりも滞空時間が長いので、ストライドが伸びる。コロラド大学(米国)で研究した結果、他社の靴よりも平均で4%タイムが上がることが分かったらしい」と舌を巻くほどの高性能ぶりだ。

 世界では2017年ごろから、ナイキの厚底シューズを使用したランナーが相次いで好タイムをマーク。日本でも18年2月に、設楽悠太(29=ホンダ)がナイキのシューズで約16年ぶりに日本記録を塗り替えた。設楽のレースを見た日本陸連の幹部も「どんどん記録が塗り替えられるだろう」と大きな衝撃を受けたという。その後は予言通り、ナイキ製シューズを履く大迫(18年10月、20年3月)と鈴木が短いスパンで日本新記録を樹立した。

 東京五輪男子マラソン代表の3選手も愛用するナイキの厚底シューズ。今後もハイペースで日本記録が更新されていきそうだ。

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