【びわ湖毎日マラソン】雨・風・トラブル…日本記録突破と程遠い結果に

2020年03月08日 13時29分

大迫傑

 東京五輪男子マラソンの最終選考会を兼ねる「びわ湖毎日マラソン」(滋賀・大津市皇子山陸上競技場発着)が8日に行われ、日本勢は東京マラソン(1日)で大迫傑(28=ナイキ)がマークした2時間5分29秒の日本記録を上回ることができず、五輪ラスト1枠は大迫に決定した。

 午前9時15分、降りしきる雨の中で選手はスタートラインに立ったが、ピストルの機材トラブルが発生。号砲が鳴らず、選手は一度トラックの外に出される異例の措置が取られ、予定より10分遅れでスタートとなった。

 悪天候を考慮し、今大会のペースメーカー設定タイムは1キロ3分ペースの2時間6分35秒。ただでさえ大迫の記録より1分以上も遅く設定された上に、序盤はさらにスローとなり1キロ3分を超えるペース。外国人招待選手がペースメーカーの前へ出て、もっと早く走るよう促す珍しいシーンもあった。

 ようやくペースが定まったものの、雨と向かい風が選手を苦しめる。また、新型コロナウイルス感染拡大を考慮して「観戦自粛」が促されたため、沿道の声援も寂しい。有力ランナーの川内優輝(33=あいおいニッセイ同和損保)は早々と先頭集団から遅れ、昨年9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)4位の大塚祥平(25=九電工)、鈴木健吾(24=富士通)も脱落。結局、一般参加の作田直也(25=JR東日本)が自己ベストを大きく更新する2時間8分59秒で日本人トップの4位でゴールを切ったが、日本記録には及ばなかった。

 大迫が日本新を達成した先週の東京マラソン、一山麻緒(22=ワコール)が劇的Vで五輪代表を勝ち取った同日開催の名古屋ウイメンズマラソンとは打って変わり、ファイナルチャレンジと位置付けられた大会としては、やや盛り上がりに欠けるレースとなった。

 なお、エバンス・チェベト(31=ケニア)が2時間7分29秒で優勝。東京五輪マラソンの男子日本代表は中村匠吾(27=富士通)、服部勇馬(26=トヨタ自動車)、大迫の3選手に決定した。