英国の有名司会者で、メーガン妃や女子テニスの大坂なおみ(日清食品)批判の急先鋒で知られるピアース・モーガンが、東京五輪開会式を「気が遠くなるほど退屈で寝そうだ」とバッサリ。コロナ感染者増加やスキャンダルを挙げ「つまらない開会式が、喜びのない、コロナで不公平な大会がなぜ中止すべきものなのかを証明した」と辛辣に語った。

 開会式観戦記を英「デーリー・メール」に寄稿したモーガン。演出にケチをつけると、大会への批判が爆発した。

 菅義偉首相が米「NBC」に「世界中で40億人以上の人々がこの五輪を見ることになる。その中で新型コロナウイルスの苦難を乗り越えて、五輪を開催できるということは価値のあること」と語ったことに対しクレーム。「首相、聞いていますか? あなたが人びとの命よりもお金を優先すると決めたために、公衆衛生と広報の大失敗に変わるイベントには、どのような本当の価値がありますか?」と問いかけ。日本のコロナ新規感染者が2000人に迫り、選手村からも陽性者が続出している状況を踏まえ、「適切に開催できるようになるまで延期するか、過去3度世界が戦争状態にあった時のように、完全に中止する必要があった」と切り捨てた。

 またモーガンは大会組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視発言に始まり、過去のいじめ問題の小山田圭吾、過去のホロコーストいじり問題の小林賢太郎まで続くスキャンダルにも触れ「暗い雲がかかっているのはコロナだけではない」と指摘した。
 毒舌男に、大会中もがぶりとかみつかれそうだ。