東京・小岩10代カップル「白昼の修羅場」刺された少女血まみれ絶叫

2017年08月31日 17時00分

少女が刺された現場

 白昼堂々、10代カップル間の刺傷事件が発生した。東京都江戸川区西小岩1丁目の路上で30日午後1時ごろ、少女(18)が交際中とみられる少年(19)に左首や左腕などを刺され、重傷を負った。少年は現場から逃走し、タクシーに乗り、約60キロ離れた八王子市内で降りたが、行方不明。うずくまった少女の元へ駆けつけた母親の言動などからは、少女側から別れを告げたが少年が拒否し、ケンカを繰り返していた事件直前の様子が浮かび上がった。

「痛い! 痛い!!」。JR小岩駅北口すぐの商店街から路地を入ったところで、少女の叫び声が響き渡った。聞きつけた近所の女性が駆けつけると、ミニスカートをはいた黒髪の少女が、民家の壁にもたれかかりながら血まみれで泣いていた。

 警視庁小岩署によると午後1時ごろ「女性が刺されている。近くにいた男が逃げた」と110番があった。少女は左首や左腕を刺されて重傷を負ったが、意識はあった。顔見知りの少年が切り付けたとみて同署は殺人未遂容疑で行方を追った。少年は現場付近でタクシーに乗って逃走。約60キロ離れた八王子市内で下車しており、捜査員が付近を捜索した。

 事件直前、商店街のパチンコ店の前で、少女と少年が口論をしていたのが目撃されていた。

「男は『俺と別れるのかよ!』と怒っているようだった。路地裏に去る少女を追って行った」(その場にいた女性)

 その後、通りかかった男性が目撃したのは、少年が少女を刺して逃げようとする生々しい様子だった。少年は路地を抜け、小さな公園のある方向へ走り去ったという。

 少女が倒れていたのは住宅地。泣き叫ぶ声や血まみれの姿を見聞きした数人の住民が救護にあたった。

「首と腕と足からの出血がひどかった。首と腕から流れ落ちる血は『ボトボト』ではなく『ドバドバッ!』。顔色が真っ白になっていた。止血のため、家から毛布を持ち寄った」(ある男性)

 少女は「痛~い」と悲鳴を上げ続けたが、警官や住民らに「彼氏にやられた」などと告げる冷静さもあったという。

 10代の若いカップルによる別れ話から発展したケンカで、一方がついエスカレートしたともみられたが、実はもっと深刻で計画的だったようだ。

「血だまりの中に果物ナイフがあった。ポッキリと折れて柄と刃に分かれていたよ。同じようなナイフは公園の前にも2本落ちていた。逃げるときに落としたか、捨てたかだと思う。それはさやに入ったままだった。ジッポーライターに使うオイルも一緒に落ちてたんだ」(前出の男性)

 安価な果物ナイフは折れやすい。少年はナイフが使用不能になった場合の予備を2本も用意していたようだ。しかも「オイルの使い道は、女の子にかけて火をつけようとしたとしか考えられないでしょ」(前同)

 こうなると、十分に計画性と殺意が認められる悪質な犯行の可能性も高まる。

 2人の不仲がうかがえたのは、駆けつけた少女の母親の状況だ。少女は倒れて泣きながらも「お母さんがパチンコ店にいる」と住民らに話した。住民と警察が店員に探してもらうと母親は外に出てきた。

「お母さん! 娘さんが刺されて大変なんですよ!」。そう伝えられた母親は「彼氏、彼氏よ。ケンカしてたから刺したの彼氏だと思うよ」と、意外なほど落ち着いて語ったという。

 母親は血を流して倒れた娘を見ても冷静さを保っていたとも。

「娘のこんな状態を見ても落ち着いていられるということは、以前から彼氏が娘に暴力を振るうところを見ていたんじゃないかな。慣れていたように見えた」(別の住民)

 少年は別れ話に耐えられず、計画的に殺害しようとしたのか? 身柄確保が急がれる。