米国・カリフォルニア州サリナの住宅で、不審な男が玄関口のインターホンを3時間にわたってなめ回すという“ヘンタイ事件”が発生。警察は防犯カメラの映像から容疑者の身元を特定し、不法侵入の疑いで男を聴取した。

 地元テレビ局「ABC7」によると、ロバート・ダニエル・アロヨ容疑者(33)は昨年12月31日午前2時ごろ、同市にあるシルビア・ドゥンガンさん宅のインターホンを押したが、シルビアさん夫妻は不在で、家にいた2人の子供たちは就寝中だった。

 誰も応答しなかったため帰ったのかと思いきや、アロヨ容疑者は壁に取り付けられたインターホンを頬ずりしたり、舌でなめ回すこと約3時間。やっと満足したのか、さらなる行為には及ばずその場を立ち去った。

 その一部始終は玄関先に設置されていた防犯カメラに収められ、映像を見たシルビアさん夫妻は容疑者のあまりの異常行動に恐怖を感じて、すぐに通報。サリナ警察の担当官は「映像は驚くほど鮮明で、アロヨ容疑者は以前に逮捕歴があったことから簡単に割り出すことができた」と語った。

 事件後、捜査当局は同容疑者から事情聴取したが、身柄の拘束はせずに書類送検した。地元メディアによると、容疑が微罪なため検察が起訴するかどうかは分からないとしている。

 被害者のシルビアさんは「男は結局、誰も傷つけることもなく、モノを壊すこともなかったから今は笑っていられるけど…」と胸をなで下ろした。