スペイン1部バルセロナが大バーゲンセールを始める。チーム再建に向けて今夏に10人以上の選手を放出する計画を立てているバルセロナは〝販売価格〟を大幅に下げてでも、人員整理に取り組む構えだ。

 同国メディア「バルサユニバーサル」によると、バルセロナは、現在イングランド・プレミアリーグのアストンビラに貸し出しているブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョ(29)の移籍金を4000万ユーロ(約54億4000万円)に設定したという。2018年に同リーグのリバプールから移籍金1億6000万ユーロ(約217億6000万円)で購入したものの、高額年俸の〝不良債権〟を処理するため、格安で手放すことになった。

 また、同リーグのマンチェスター・ユナイテッドへの移籍が浮上しているオランダ代表MFフレンキー・デヨング(25)について市場価格は最低でも1億ユーロ(約136億円)と見積もられているが、スペインメディア「FICHAJES・NET」は「クラブは7000~8000万ユーロ(約108億8000万円)で売却する。チームを強化するためにプレーヤーを売る必要がある」と伝えている。

 シャビ監督はかねてクラブの財政問題がチーム編成に大きく影響していると指摘していたが、選手のたたき売りで来季の補強資金をねん出できるだろうか。