中国の国家体育総局は、新たなルールとして代表選手にタトゥー除去を勧告したが、同国内で賛否両論が入り乱れている。

 中国メディア「新浪体育」によると、A代表とU―23代表の選手は、新たなタトゥーを入れることを禁じられ、タトゥーをしている選手は自分で除去することを勧められるという。さらにU―20代表以下では、タトゥーのある選手の招集を禁止するとした。今回の措置は「中国のサッカー選手が社会に良い模範を示すこと」を目指しているが、中国代表にもタトゥーを入れている選手も少なくない。今までは長袖ユニホームやテーピングなどで隠すなどしてきたが、今回は除去にまで踏み込んだ形だ。

 ただ世界的にはサッカー選手のタトゥーはごく当たり前になっており、中国では日本と同様、タトゥーにネガティブなイメージもあることから、ネット上では賛否両論。「中国ではタトゥーは悪いシンボル。一般的社会では犯罪者などに多い」と好意的な受け止めもある一方で、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)らスター選手も入れていることから「サッカーの実力とは全く関係ない。入れるか入れないかは個人の自由だ」との批判も。議論はまだ続きそうだ。