カズ加入のJFL鈴鹿 八百長騒動でJ3昇格に暗雲…6月までに現経営陣 “刷新” できるのか

2022年03月01日 05時15分

カズ加入で盛り上がるはずが…(東スポWeb)
カズ加入で盛り上がるはずが…(東スポWeb)

 カズこと元日本代表FW三浦知良(55)が入団した日本フットボールリーグ(JFL)鈴鹿が大ピンチだ。元役員が告発した八百長騒動を調査したJFL規律委員会が懲罰対象の行為を報告。Jリーグが参入に必要な百年構想クラブの資格停止(解除条件付き)を発表した。解除には極めて高いハードルが求められそうで、カズやチームが目標とするJ3昇格は開幕前から霧散の危機に追い込まれた。


 鈴鹿を巡っては昨年12月、クラブで執行役員を務めた塩見大輔氏が自身のツイッターで2020年11月29日のソニー仙台戦前に八百長を命じられたと暴露。「試合の1週間前くらいに、西岡(保之)会長より、負け試合をすることを選手に伝えろと。メンバーを落とすのではなく、負け試合をするための具体的な失点方法も指示されてます。吉田(雅一社長)は、わかりましたと」と明らかにした。

 これを受けて鈴鹿側は塩見氏から要求があった2500万円を支払い、さらに追加で5000万円の要求を受けたと告発して応戦。大騒動となった。

 調査したJFL規律委員会は、懲罰対象となり得るとして複数の行為を報告。Jリーグは、参入を目指すクラブに必須となる百年構想クラブ資格を解除条件付きで停止することを決定した。

 このままなら鈴鹿、そしてカズが目指すJリーグ参入は消滅する異常事態。来季の昇格を目指すためには6月の理事会で資格停止が解除される必要があり、Jリーグはガバナンス(企業統治)体制の改善と、ステークホルダー(企業の利害関係者)からの支援継続が実効的に機能し、実践されていることを条件とした。

 しかし、これをクリアするためにはかなり高いハードルが求められそうだ。事情を知る関係者は「オーナーや社長を替えなければいけなくなるのでは。かなり厳しいと思う」と指摘。八百長という重大疑惑の中でクラブのガバナンス改善を示すためには、現経営陣の刷新という大ナタが求められる見通しだ。

 ただ、開幕直前のタイミングで経営陣が総入れ替えとなればクラブ経営は混乱必至で、スポンサーへの影響も避けられない。しかもタイムリミットは約3か月しかないだけに、極めて厳しい状況といえそうだ。

 Jリーグの村井満チェアマンは「課題が解決されるか見極めた上で、我々としては判断していく」。カズの加入に沸いた鈴鹿だが、思わぬ形で注目を集めることになってしまった。

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