「炎上上等」だ。J1横浜FCのカズこと元日本代表FW三浦知良(54)を巡る騒動に、盟友の武田修宏氏(54)が緊急参戦した。現在、複数クラブがカズの獲得に乗り出して争奪戦となる中、解説者のセルジオ越後氏による〝舌禍事件〟が勃発。これをきっかけにネット上では現役続行を疑問視する声が噴出しているが、日本代表やV川崎などで共闘した本紙評論家の武田氏はキングの復活に太鼓判を押した。

 カズに対しては横浜FCが残留を要請する一方で、兄の泰年氏が監督兼GMを務めるJFL鈴鹿など複数クラブが獲得に乗り出している。そうした中、解説者のセルジオ氏がユーチューブチャンネルでカズについて言及し「雇っている方の責任問題」とした上で「彼がCMに出てクラブにお金が入る」「それが財源になって戦力アップする」などと発言。横浜FCが抗議し、セルジオ氏が謝罪する事態に発展した。

 一連の騒動を通じて、ネット上ではカズの現役続行を疑問視する声が噴出して炎上。この状況に、数多くの大舞台で共闘してきた武田氏は「カズさんはブラジルで日本人がまだ認められていない中で、多くのバッシングを受けながらも結果を出した。イタリアに行った時も大ブーイングを受けた。そうした逆境の中でどんなに罵倒されても、それを全てパワーに変えて肥やしにする人がカズさん」と指摘する。

 さらに「(批判を)言われれば言われるほど、注目されていると感じて結果を出すんじゃないか。(来季に)大いに期待したい。(プロは)よくも悪くも注目されることが大事。最近はサッカー選手が話題になることすらない。話題になることで燃え上がっているんじゃないか」と来季の活躍に太鼓判を押した。

 その上で、現在大阪府内で行っているカズの自主トレに〝電撃参加〟することを予告。「この前、森保監督とも食事して日本代表が2連勝したでしょ。今度はカズさんのゴールに期待して、一緒に練習したいね。2001年の沖縄自主トレ以来かな…。来週参加しようと思う」と明かした。

 11月上旬に武田氏は自ら音頭を取ってカズやラモス瑠偉氏らを招き、カタールW杯アジア最終予選を戦う日本代表の森保監督の激励会を開催。その後に森保ジャパンは2連勝を飾った。再びカズと〝合体〟して、直接来季の活躍を後押ししようというわけだ。

 キングの今後の去就とともに、スター競演がもたらす〝化学反応〟にも注目だ。