J1横浜FCは15日、所属するカズこと元日本代表FW三浦知良(54)に対し、サッカー評論家のセルジオ越後氏(76)がユーチューブで配信した発言内容に事実と異なる部分があったとし、厳重抗議したと発表した。

 横浜FCによると、セルジオ氏は12月3日に「辛口 激励!」「カズよ 裸の王様になるな!」と題するユーチューブを配信。その中でカズについて「雇っている方の責任問題」とし「彼がCMに出てクラブにお金が入る」「それが財源になって戦力アップする」「彼がいなくなったら横浜FCは大変なことになる」「ただそれでお金が入ればいいもんだったらそれはちょっと(カズが)利用されているみたい」と発言したという。

 こうした主張に横浜FCは「三浦選手がCMに出演すること等により収入が得られるような契約は一切しておらず、YоuTubeにおけるセルジオ越後氏の発言は事実とは異なり、三浦選手のCM出演等により収入を得たことはなく、当然その収入により戦力をアップさせた事実もありません」と、真っ向から反論した。

 その上で「この指摘については大変遺憾であり、このままでは虚偽の内容が拡散されることにより当クラブの名誉が著しく毀損されるものと考え、やむなく本リリースをさせていただくことといたしました」とし「なお、当クラブはセルジオ越後氏のオフィシャルサイト及びYоuTubeの運営会社へ、当該配信内容は事実無根であると厳重に抗議させていただいております」という。

 ただ、ネットのコメント欄には「カズが広告塔なのは間違いないだろ!」「CM云々は間違ってるかもしれないが、客寄せパンダみたいになってるのは事実だと思う」「カズが広告塔になって集客やスポンサー契約につながっているって事実はある」との意見や「事実誤認はダメだな」「セルジオは言い過ぎ」などの声が書き込まれた。

 さらにカズの処遇について「この成績で契約を延長するってどういうこと?」「カズが残って若い選手がクビを切られている」との見解が出るなど、大きな波紋が広がっている。