J1浦和の日本代表DF酒井宏樹(31)が25日、アウェーのFC東京戦で移籍後初ゴールをマークした。0―1で迎えた前半終了間際の46分、ゴール前で相手のGKの股を抜くゴール。柏に所属した2012年3月11日以来、約9年ぶりの得点でチームに勢いをもたらし、2―1の勝利に貢献した。

 酒井は「僕のミスから失点(前半1分)していたので、あの1点は大きなものになり、うれしかった」とし「1失点目のところは自分の責任ですし、チームのプランニングを崩してしまった。1―1に戻して90分間で勝ち切れることができた。チームメートに感謝です」と振り返った。

 今回の対戦は昨季までフランス1部マルセイユでともにプレーし、今夏にFC東京へ加入した日本代表DF長友佑都とのマッチアップが注目されていたが、先輩DFにチャンスをつくらせなかった。「佑都君を含めて知り合いの選手がいたので楽しみにしていましたし(FC東京は)佑都君が入って締まっていて圧を感じた」と語った。

 浦和は酒井の加入後、8月14日の鳥栖戦からリーグ7戦(1分け)負けなしと絶好調。その理由について「みんなが自信を持ってプレーしている。臆することなく試合を進めている」と説明し、チームメートをたたえた。自身は後半28分に左臀部を痛めて途中交代したものの「これからも勝ち続けていく」と上位進出を見据えた。