ヒジ打ち問題で波紋を呼んでいるJ1FC東京のMFレアンドロ(28)が、異例の〝厳罰〟を受けることになった。

 レアンドロは22日の名古屋戦で対戦相手のDF中谷進之介にヒジ打ち。中谷が試合後の会見で厳罰を求める異例の事態となっていた。

 FC東京は24日にJリーグ規律委員会からレアンドロの処分について通告があったことを発表。3試合の出場停止と罰金30万円という厳しい処分が下った。

 さらに「FC東京では、レアンドロ選手本人と面談および厳重注意をおこない、本人も事の重大さを認識し、猛省しております。クラブとしては、Jリーグ規律委員会の処分を真摯に受け止めるとともに、クラブ独自の処分としてレアンドロ選手に対して2試合の追加出場停止および制裁金の処分を決定いたしました」とクラブ独自の処分を追加すると表明。2試合の出場停止と制裁金100万円の処分とし、対象試合はタイトルがかかるルヴァンカップ準決勝の名古屋戦におけるホームとアウェーの2試合となった。

 さらに「あわせて関係する責任者の報酬の一部を自主返納することといたしましたので、お知らせいたします」とクラブ関係者の報酬の自主返納も発表。大金直樹社長、古矢武士トップチームマネジメント部長、長谷川健太監督がそれぞれ月次報酬5%の2か月ぶんを返納することになった。

 レアンドロに対してはリーグとクラブの処分を合わせて計5試合の出場停止、クラブがリーグ処分の3倍以上にあたる罰金を科す厳罰。さらにクラブ関係者にまで処分を科す異例の対応となった。