J2千葉が20日、DF増嶋竜也(35)が今季限りで現役引退すると発表した。

「私、増嶋竜也は今季限りで現役を退くことを、ここにご報告いたします。ここ数年、引退を意識せざるを得ない状況だったのは自分でも少しずつ感じ始めていました。特に今年は出場機会になかなか恵まれず、精神的に辛く苦しい日々が続きました」と増嶋はここ数年の低迷によって引退を決断した胸中をコメントした。

 10日に千葉との契約満了が決まった際には現役続行を表明。「当初はこんな終わり方では納得できない、試合に出てやり切って引退したいと思う自分が常にいました。なので、先日皆さんには引退しないと発表した」としたが「ここ数試合は出場することができ、試合を終えるたびに心に変化が生まれていきました。今が引退するタイミングとしてはベストなのかもしれないと思うようになりました」と心の葛藤を吐露。「新天地でもう一度チャレンジして引退することよりも、地元である千葉で皆さんに見守られて引退できなかったことを後悔するのでは、と思うようになったことで、この地での引退を決断するに至りました」と説明した。

 増嶋は千葉県出身で、2002年に市立船橋高で全国制覇。FC東京や京都、柏でプレーした後、18年から千葉に加入。12年には元バドミントン日本代表の潮田玲子さんと結婚し話題を呼んだ。

 Jリーグを彩ったイケメンプレーヤーが地元での引退を決断し、ユニホームを脱ぐ。