J1柏のFWクリスティアーノ(33)がタイトル獲得へ目をぎらつかせている。

 2015年に加入したストライカーは、かねて「(柏)レイソルでタイトルを取りたい」と語るなど、タイトル獲得に人一倍熱い思いを持っている。しかし、今季は新型コロナウイルス禍による自粛期間明けの練習で負傷。当初は違和感程度だったが、思うように回復せず、長期離脱を強いられていた。

 それでも、3日のJリーグ横浜FC戦(ニッパツ)で復帰。試合勘が心配されたものの「自分の中での感じもよかった」と振り返ったように、要所で華麗なパスを披露するなど、順調な回復ぶりをアピール。ネルシーニョ監督(70)も「前節のゲームは重要な働きをしてくれた。まだ、完全な状態ではないが、前線に彼がいると、相手にとって脅威になる」と一定の評価を下した。

 離脱中にチームはルヴァンカップでベスト4進出。7日の準決勝(横浜M戦、ニッパツ)に向けては「ルヴァンは一発勝負。目の前を敵を倒せば、タイトルは我々の中にある。次の試合で何とか勝利を収めて、次のステージに進みたい」と気合は十分だ。

 優勝へのマジックは残り2。悲願達成を目指す頼れる男が、ルヴァンカップ制覇のキーマンに名乗り出た。