サッカーのJ1・FC東京は26日、2か月ぶりに練習を再開し、長谷川健太監督(54)と主将のMF東慶悟(29)がウェブ上で取材に応じた。

 東京・小平グラウンドでの練習再開初日はフィジカル、戦術、パスやシュートなどボールを使った技術を、10人ずつ3グループに分けて約1時間にわたって行った。

 東は「小平、きれいだなと。じゅうたんのような芝生で。ここでボールを蹴れるのは感慨深い。やっと戻ってこれた。引退したくないなと思った」と久しぶりにプレーする感覚をかみ締めるように語った。

 いよいよリーグ戦の再開に向けて動きだしたが、FC東京にとって気がかりなのは調整期間の差だ。15日に最速で練習を再開した鳥栖を始め、緊急事態宣言が解除された地域のクラブからすでに練習を再開しており、調整で後れを取っている。

 長谷川監督は「正直、焦りはある。あまり(感染拡大が)ひどくなかった場所に関しては、早い段階からフェーズ(段階)を上げてトレーニングができると聞いている。6月末に始まることがあると、非常に難しいシーズン序盤になる」と指摘。「でも焦って早い段階で(練習を)やりすぎても選手のケガにつながる。序盤はなんとかしのぎながら、うまくコンディションを戻しながら戦っていくしかない」と苦悩の表情を浮かべた。

 緊急事態宣言の解除が最後になった首都圏などのクラブは、難しい調整を強いられそうだ。