今年8月に現役を退くJ1サガン鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス(35)が2日、ソフトバンク―楽天戦(ヤフオクドーム)で始球式を務めた。

 クイック投法で投じたボールは打者の背後を通って捕手・甲斐が横っ飛びでキャッチ。これにはトーレスも「もっと練習が必要ですね」と苦笑いだった。

 始球式前には内川聖一内野手(36)とお互いのネーム入りユニホームにサインを書いて交換するなど交流を深めた。内川はトーレスとの対面に「朝からすごく緊張していた」といい「僕らでは計り知れない世界で戦ってきた選手。そこに敬意を表したい。キャリアの最後に日本を選んでくれてうれしい」と同世代ストライカーの現役引退を惜しんだ。

 トーレスはこの日、サガン鳥栖とソフトバンクの共同企画の一環で登場し「ヤフオクドームの近くに住んでいて、試合がある時にたくさんの人がこのスタジアムに来るのを知っています」とご近所さんだったことを明かし「素晴らしい雰囲気の中で投げられたことはうれしかった」と、日本一球団とのコラボを喜んだ。