【テキサス州ラレド発】WWE・ロウで〝女帝〟アスカ(40)の宿敵で〝ザ・マン〟ことベッキー・リンチ(35)が「マネー・イン・ザ・バンク(MITB)」(7月2日=日本時間3日、ネバダ州ラスベガス)での女子MITBラダー戦出場を決めた。

 先週のロウではアスカとのMITB予選に臨んだが、必殺のディスアーマー(腕固め)を切り返されハイキックをくらってフォール負け。ロウ女子王座奪回を狙う宿敵に、MITBラダー戦進出を許した。

 今週のロウでは女子MITBラダー戦出場の最後の1枠をかけて、シェイナ・ベイズラー、ドゥドロップ、ニッキーA.S.H、タミーナ、ザイア・リーとエリミネーション形式の予選に臨んだ。
 いきなり対戦相手5人の集中砲火を浴びて劣勢となったが、中盤にマンハンドルスラムでザイアを脱落させ、フォールを狙うニッキーもディスアーマーでタップアウトさせた。

 最後は同じく2人を脱落させ、女子プロレス「スターダム」で活躍した元バイパーのドゥドロップと一騎打ちとなった。ベッキーはドゥドロップのスプラッシュをギリギリで回避すると、コーナー2段目からマンハンドルスラムを叩き込んで3カウントを奪った。

 これで、ベッキーのMITB女子ラダー戦出場が決定。アスカ、アレクサ・ブリス、リブ・モーガン、レイシー・エバンス、ラケル・ロドリゲス、ショッツィの実力者7人で、天井からつるされた王座挑戦契約書入りのアタッシェケースを奪い合うことになった。

 アスカは2020年大会を制しており、18年大会勝者のアレクサとともにMITBラダー戦の〝勝ち方〟を知っている。女帝がグランドスラム達成者の貫録を見せるのか、最後に滑り込んだベッキーがアスカとの〝再戦〟を制し、アタッシェケースをかっさらうのか。それとも残る5人が新たな歴史をつくるのか? スリリングな一戦となりそうだ。