【ナタリア(スマックダウン=SD)】

 WWE女子の中でもいぶし銀的存在のベテランが、カナダの名門ハート家出身のナタリア(40)だ。祖父はカナダのプロレスの重鎮スチュ・ハート。父はWWF時代にブレッド・ハートとのハート・ファウンデーションで一時代を築き上げ、2019年にWWE殿堂入りを果たしたジム・ナイドハートというプロレス一家の出身だ。

 とはいえ、地道にキャリアを積んできた。2000年に地元でデビューすると、単身で欧州や日本を回り、年にWWEと契約。下部組織を経て08年4月にSDデビューを果たした。当初はディーバ王座争奪の抗争でヒールとして暴れるも、10年4月の「レッスルマニア26」でのブレットと悪の総帥ビンス・マクマホンとの抗争を機に正統派に戻り、11月には悲願のディーバ王座を初戴冠する。

 16年にSD女子王座が新設されると、翌17年8月には悲願の王座奪取を果たし、21年1月にはタミーナと組んでWWE女子タッグ王座も獲得した。その間、何度もシングル王座に挑戦。パートナーを変えて女子タッグ王座に挑むも、いずれも惜敗している。敗れこそしたが、ロウ女子王者ベッキー・リンチとの3カウントなしのサブミッション限定マッチ(19年8月)は圧巻の迫力だった。

 加えて安定した実力を誇り、いざという時には頼れる大ベテランである。新ロウ女子王者となったSD女子王者のロンダ・ラウジーがデビュー当時にはコーチ役も務めた。最近はNXTにも登場してコーラ・ジェイドら若手有望株の相手も務めている。育成役に徹するだけでなく、3日にはロンダへの挑戦権をかけた6WAY戦に勝利。見事挑戦権をゲットした。40代に突入したが、必殺のシャープシューター(サソリ固め)を武器にもうひと花咲かせてほしいところだ。