女子プロレス「スターダム」の中野たむが、相棒・なつぽいとのベルト総取りを宣言した。

 21日の名古屋大会で2人は、FWC(コグマ&葉月)を破り、ゴッデス王座を奪取。試合後にMIRAI&壮麗亜美から次期挑戦を表明され、9月日横浜武道館大会でのV1戦が決まった。

 中野はこれまで別々のパートナーと挑戦してきたが、今回が同王座初戴冠だった。「最初は岩谷麻優と取りたかったけど、パートナーに選んでくれなかった。その後、星輝ありさと本当に取りたいベルトだったんです」

 そんな最中、星輝は2020年5月に突然の引退。「2人で一度挑戦してダメで。『次は絶対に取ろう』って約束していた中の引退だったので…。ゴッデスっていうのを聞くのもつらいくらいで、プロレスをやめようとも思いました」と涙を浮かべて振り返る。心に傷を負い、その後は同王座を避けてきたという。

 だが、今は違う。自身率いる「コズミック・エンジェルズ」に加入したなつぽいと因縁のベルトを巻いたことでトラウマは払拭された。「革命」を旗印に前しか向いていない。

「革命の一つになつぽいが白(ワンダー王座)、たむが赤(ワールド王座)、そしてゴッデスのダブル巻きのチャンピオンになりたいっていう夢があります」。勢いづく2人が団体のど真ん中を狙う。