5日の東京・後楽園ホール大会で約2か月ぶりに復帰するノアの丸藤正道(42)が、自身の欠場中に引退を表明した武藤敬司(59)への思いを語った。

 復帰戦では潮崎豪、杉浦貴と組み、小島聡、田中将斗、稲葉大樹組と激突する。ヒザのケガで5月30日以降欠場していたが、ヒザのいたるところで炎症が起き、試合ができる状態ではなかったという。現在もヒアルロン酸の注射を週に1度打っている状況だ。

 それでも、20年にわたり両ヒザのケガと戦ってきたこともあり、復帰を決める際には自分なりの感覚を大切にした。「自然体で自然に回復させていくのが一番いいコンディションだと思ってて。復帰もいけっかな、いこっかなで。俺はそんなコンビニ行くような感じで決めてます(笑い)」
 
 一方、自身が欠場した6月12日の「サイバーファイトフェスティバル」で、武藤が来春までの引退を表明した。武藤も長年ヒザに爆弾を抱えており、丸藤は「武藤さんのコンディションもわかっていたし、それでも試合をし続けてくれたことに感謝しかないです。ヒザのことに関して特にアドバイスはもらってないですが、60歳まで続けるということは大きな目標であり、お手本です」。さらには、すでにスタートしている武藤の引退ロードについても「もう1回ぐらい触れたいかな。どんな形でも。試合で触れられなくてもお酒の席ででも」と話した。

 もちろん、自身も老け込むつもりなどさらさらない。今後に向けて「だらだらしてるような時間は残されてないんで、ノアの選手として日本だけでなく、海外にも出て行って。ノアを大きくする一つの力になれたらいいなと思っています。きれいごとばっか言ってますけど、しっかりベルトも狙いにいきます」と意気込んでいる。