〝プロレスリングマスター〟武藤敬司(59)が、約4か月ぶりのリングで躍動する。

 昨年2月にGHCヘビー級王座を初戴冠し、同年度のプロレス大賞でベストバウトを獲得した武藤。だが、昨秋から股関節に違和感を感じ、1月16日の仙台大会出場を最後に欠場。「左股関節唇損傷」と診断され、2月に丸藤正道と保持していたGHCタッグ王座を返上した。

 復帰戦となる21日の東京・大田区総合体育館大会では丸藤正道、小島聡と組み、GHCヘビー級王者の潮崎豪、清宮海斗、田中将斗組と対戦する。

 17日の会見では「休むに至った痛み、炎症、水がたまっている状況はなくなりました。かといって根本的に悪いから、その悪いところは変えることのできないどうしようもない中で復帰します」と語った。

 武藤自身はアンダーカードでの復帰を見据えていたが、いきなり大会メインで、しかもGHC王者・潮崎と小島の前哨戦での帰還となった。しかも小島から「武藤さん、すべてのおいしいところを持っていく人なので」と指摘されると、武藤は「最近の俺を知らないだろ? 俺も丸くなってるんだぞ」としつつも「もし仮に、この試合で俺がチャンピオンからフォールを取ったらどうする? それでも(潮崎は)小島とやる?」とニヤリ。

「敵は自分自身だと思っているので。この中で一番元気がいいのは俺だというのを見せられたら」と宣言した武藤が主役を奪う。