ノアの清宮海斗(25)が目前に迫った新日本プロレスとの対抗戦(8日、横浜アリーナ)に向けて反撃に出た。武藤敬司とのコンビでオカダ・カズチカ、棚橋弘至組と激突。かねて熱望してきたオカダとの対戦に「団体を背負って戦うんで、個人的にも絶対負けない。リング上での自信は揺るがない。楽しみ」と闘志を全開した。

 ただ、相手は新IWGP世界ヘビー級王者と「新日本の太陽」の最強コンビだ。これまで積み上げてきたものを一気に崩される厳しい戦いとなるかもしれないが、清宮は「不安は1ミリもない。それより対抗心のほうが強い」と言い切った。

 対抗戦決定時にはオカダから「オリンピック出てる人たちが、近所でやってる高校の話とか知らないでしょ」と見下されたものの「悔しい気持ちにはならない。なったら認めたと同じことだから。(オカダの言う)オリンピックなんて自分たちの中でやっているだけでしょ。新日本さんは、今は鎖国しているじゃないですか。鎖国状態でオリンピックって言われてもね」と切り返した。

 時には外敵ともしのぎを削る、厳しい環境に身を置くプライドがある。「自分たちが本当のオリンピックを見せる。圧倒的にノアの強さを見せて、新日本のお客さんに今まで見たことのない新しい景色を見せたい」と意気込んだ。

 4日の東京・後楽園ホール大会では元パートナーの潮崎豪と一騎打ち。ミサイルキックで吹っ飛ばすなど奮闘を見せ、最後は猛虎原爆固めで3カウントを奪い、対抗戦へ弾みをつけた。元日の日本武道館大会でナショナル王者の拳王に敗れたが、打倒・新日本への決意は揺るぎない。