新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」30日愛知県体育館大会のBブロック公式戦で、SANADA(34)がグレート―O―カーンを下し、2勝目を挙げた。

 今年1月5日東京ドーム大会でのシングルマッチでは「イケメン論争」も繰り広げられたオーカーンとの公式戦は、序盤から高度なグラウンドテクニックの応酬となった。TKOからのラウンディングボディプレスをヒザで迎撃されたSANADAは、大空スバル式羊殺しとの切り返し合戦からSkull End(変型飛龍裸絞め)に捕獲するも古傷の左目付近を掴まれて脱出を許す。王統流正拳突きから、セカンドロープからのムーンサルトプレスを浴びてあわやの場面を作られた。

 それでもエリミネーター(アイアンクロースラム)をアームホイップで脱出すると、ポップアップ式TKOで再逆転。最後はついにラウンディングボディープレスをさく裂させて貫禄の3カウントを奪ってみせた。

 試合後は「今日戦ってみて、ヤツは英国スタイルでもないし、モンゴルスタイルでもない。ましてやキョンシースタイルでもないし。ほんとストロングだったよ」とオーカーンの実力を称えた。初戦(16日、札幌)こそIWGP世界ヘビー級王者のジェイ・ホワイトに敗れたものの、2連勝で白星先行。悲願の初制覇を狙うSANADAが、1敗をキープしたままジェイを追走する。