新日本プロレスのタイチ(42)がKOPWの大改革を予告だ。タイトル保持者・矢野通(43)との争奪戦(9日、東京・両国国技館)を控え、パートナーであるザック・セイバーJr.の「NEW JAPAN CUP(NJC)」制覇に発奮。2020年8月の設立以降、強烈な独自色を放ってきたKOPWを〝メインタイトル〟に格上げさせる。


 新日本の春場所・NJCは〝同部屋〟のザックが制覇。タイチは「パンデミックで他の外国人選手が全員いなくなる中、一人だけ残って、日本でトップを取りたい思いは誰よりも強かったから。2年間が報われた当然の結果だったんじゃねえのかな」とたたえた。

 一方で大きな刺激を受けたのは事実。「どうせだったら、一緒に王者になりてえなって。少し小さいけど、俺も賜杯(トロフィー)を抱いて形を残さねえと」と、NJC1回戦で破った矢野からのタイトル奪取を誓った。

 同タイトル戦は基本的に、対戦者同士の提案したルールがファン投票にかけられる。「ノーロープ場外押し出しマッチ」を提案中のタイチは「押し出しと言えばノド輪で電車道。投票してくれてる連中には悪いけど、数秒で決着つく可能性は出てくるよ。矢野は相撲だなんだって言ったけど、お前と相撲なんて取れるか。プロレスのリングに相撲を持ち込むなんて相撲に失礼だろ」と意図を説明しつつ自信をのぞかせた。

 2020年8月に新設されたKOPWは矢野の〝独壇場〟が続いている。そこで「ルール出して気づいたけど、俺に一番合ってるタイトルじゃない? この2年、矢野一色だったから、ガラっと変えていきたいなと。なんだったら、俺はKOPWでビッグマッチメインイベント取れるくらいタイトルを押し出してやると。今まで一回もないだろ?」と大改革をもくろむ。

 試合順に関してはメンバーやルールも重要となってくるが「なんなら巌流島決戦でもいいしな。会場を生中継にして。50周年には持ってこいのルールだろう。メインで見たいってルールぶち込んでやるよ」とうそぶいた。仮に提案が通れば、その時点でメインはほぼ当確だ…。

 タイトル奪取を誓う理由はそれだけではない。3月からユーチューブで「聖帝タイチのゲーム実況チャンネル」をスタート。「KOPW取ったら『おめでとう』のスパチャ(投げ銭)が飛ぶだろう。そのためにも勝たなきゃなんねえんだ。俺もスパチャで2億を目指すよ。もはや俺はプロレスがバイト感覚でユーチューブが本業だから。お前らも登録しろよ。じゃあな」とソロバンをはじき出すや一方的に取材を打ち切った。