女児救ったオーカーンに警察から感謝状 駅構内で泥酔男を取り押さえ「余の正義を貫いたまでじゃ」

2022年04月01日 05時15分

お手柄のオーカーン(東スポWeb)
お手柄のオーカーン(東スポWeb)

 新日本プロレスのグレート―O―カーンが女児を暴漢から救う手柄を立て、警察から感謝状を贈呈されることが1日までに明らかになった。駅構内で酒に酔った男性から迷惑行為を受けていた女児から助けを求められ、被疑者を取り押さえて事件解決に協力。その風貌とリング上での言動からは想像もできない心優しく勇敢な行動を、本人は「余の正義を貫いたまで」と振り返った。

 神奈川県中原警察署や関係者の話を総合すると、事件が起きたのは3月29日の午後8時50分ごろ。川崎市内のJR武蔵小杉駅構内で、オーカーンがトイレの前を通りかかった際、女児が泥酔した男性に両肩をつかまれ連れ去られそうになっていたという。

「やめてください」と抵抗していた女児と目が合ったオーカーンは「助けてください!」と要請されたことで事態を察知。迷惑行為を働いた男性を片手で取り押さえ、女児の母親がトイレに入っていた合間に起きた危機的状況を救うことに成功した。

 オーカーンは警察の事情聴取に協力する前、女児に「大丈夫? 怖かったよな。パンケーキあるけど食うか?」と呼びかけ恐怖心を和らげた。「優しくしてくれてありがとうございます」と感謝する女児の母親に名前を聞かれると「新日本プロレスのグレート―O―カーンというので、もしよければプロレスを見てくれ」と告げたという。

 女児にとっては恐怖の出来事だったに違いないが、勇敢な行動によってさらなる大事件に発展する可能性は未然に防がれた。解決に協力したオーカーンには4日に、中原警察署から感謝状が贈られることが決まった。

 リング上では傲岸不遜な言動を貫くオーカーンだが、今回の一件で大きく男を上げた格好だ。本紙の取材に応じ「そんな大したことはしておらん。たまたま余の近くで起きたこと。男を取り押さえることなんて、毎日やっておることじゃ。それよりもあの幼子が余を見て『助けてください』と言ったことのほうが勇気ある行動だったと思うがな」と事件当日を振り返った。

 さらに「新日本プロレスには新日本プロレスのルールがあり、社会には社会のルールがある。余は余のルールを守った上で戦っておる。今回も社会のルールに従って余の正義を貫いたまでじゃ。これからも余の生き方は変わらぬよ。明日からもまたレスラーをいたぶるし、もし助けを求める者がいるなら惜しみなく手は貸そう。それが帝国の領土を広げることになるからな」と自身のポリシーを熱弁した。

 警察からの感謝状については「本来であれば名乗るほどの者でもないし、受け取るようなことでもないが、余が受け取ることで防犯意識を広めることになればと思い、いただくことにした。ある意味でチャンピオンベルトよりも価値があるだろうな」と語った。

 9日の東京・両国国技館大会ではIWGPタッグ王座挑戦が決まっており、次は本職での活躍に期待がかかる。

関連タグ: