旗揚げ50周年の幕開けとなるドーム2連戦を終えた新日本プロレスの大張高己社長が、メモリアルイヤーの集大成となる2023年ドーム大会への決意を語った。

 同社長は選手のファイトを称賛した上で動員面の課題を口にする。コロナ禍の影響があるとはいえ、4日大会が1万2047人、5日大会が6379人(いずれも主催者発表)で、ともに昨年の数字を下回った。

「世界中のどの団体も、あれだけの試合はできないでしょう。それだけに、もっとたくさんのお客さんの前で見せてあげたかったですね。しっかり現状をかみしめながら、もう一回ファンの皆さんがここに来てくれて1年後に東京ドームを超満員にできるように、泥くさくてもやっていきます」

 4日大会のオープニングには闘病中の団体創始者・アントニオ猪木氏が登場。オカダ・カズチカを筆頭に来場を望む声が多い。大張社長も同じ思いを抱いている。「猪木さんも病という敵と戦っている。僕らもここから1年後の東京ドームに向けてもう一回、本来の姿からそれ以上のものを築き上げていくので。この1年、50周年のうちに猪木さん(の来場)にふさわしい場所をつくりたい」と約束した。