新日本プロレス4日の東京ドーム大会で、IWGPジュニアヘビー級王者のエル・デスペラードが高橋ヒロム(32)の挑戦を退け初防衛に成功した。

 昨年末の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」で連覇を達成したヒロムとの頂上決戦を迎えたデスペラードは、全身白を基調としたコスチュームで出陣。「光と影」「太陽と月」と称されるライバル同士は、互いに一歩も譲らない意地と意地のぶつかり合いを展開した。

 ヌメロ・ドス(変型マフラーホールド)をカナディアンデストロイヤーで切り返されながらも、Dの悪夢(変型パイルドライバー)を回避して変型ドライバーでマットに突き刺す一進一退の攻防の連続。おきて破りのロコ・モノ(ナックルパート)を浴びたデスペラードは追撃を狙ったヒロムにカウンターのロコ・モノをさく裂させて攻勢に出る。最後はリバースタイガードライバーからピンチェ・ロコ(変型バスター)で激闘に終止符を打った。

 年間最大興行の舞台でライバル決戦を制したデスペラードは「シングルのチャンピオンシップでお前に勝つって目標が、やっとひとつ、かなえられたよ。でもよおヒロム、これで終わりじゃねえだろう? まだ始まったばかりだぜ、今年はよ」と呼びかけた。「次は誰だい? 何か第0試合に面白いヤツ上がってなかった?」とCIMAの存在に着目すると「別に彼がやらなくても、メンバーの中にジュニアが1人か2人いただろう。名前を出しちゃうと面倒くさいことになりそうじゃん? でも面倒くさいことは大好きだ。どっかいんだろう(エル)リンダマン…ああ、言っちゃった。まあでもさ、花も葉も種まかなきゃ出てこねえからよ。俺は種をまく。それに水をやるかは新日本が決めることだ」と、次期挑戦者に他団体勢も見据えていた。