【新日本】失意の内藤哲也 必勝期したG1欠場「今回の俺は “レスラー”失格なのかもしれない」

2021年09月22日 05時15分

ザック戦後、左膝に手を当て苦悶の表情を浮かべた内藤
ザック戦後、左膝に手を当て苦悶の表情を浮かべた内藤

 新日本プロレスの内藤哲也(39)が「左膝内側側副靱帯損傷・半月板損傷」により「G1クライマックス」を全戦欠場することが21日に発表された。18日大阪大会の初戦で負傷したもので、残るリーグ戦は不戦敗に。来年1月4、5日東京ドームのメインイベントに戻るために優勝を義務づけていた祭典で無念の終戦を迎えた内藤は、失意の胸中を明かした。


 内藤は18日の大阪大会で行われたザック・セイバーJr.とのAブロック公式戦で敗北。試合終盤にデスティーノを放った際の着地時に左ヒザを負傷し、残り全戦の欠場と不戦敗が決まった。

 取材に応じた内藤は無念の言葉をつむいだ。「このG1が来年1月4、5日の東京ドームのメインイベントに戻る最後の手段だったわけで。欠場すること自体、もちろん悔しいですし、思い描いていたものが全部崩れてしまったことで、気持ち的なダメージは大きいです」

 今大会では鷹木信悟、飯伏幸太との「昭和57年会」ライバル対決はもちろん、元パートナー・高橋裕二郎との公式戦も注目されていた。「すごく楽しみにしてたカードばかりだったし、今の内藤哲也を見せつけたかった。『来年やろう』では消化できないモヤモヤはありますね」と悔やむ。

 不幸中の幸いが2つある。過去に2度手術をした右ヒザではなかったことだ。もしも同箇所にまた大ケガを負った場合は、選手生命が危ぶまれる可能性もあった。もう一つは負傷直後に覚悟していた靱帯断裂という「最悪の自体」だけは免れたことだ。

 それでもドクターストップを受け入れるのは葛藤があった。内藤には2012年のG1で右ヒザ靱帯を断裂しながら、強行出場を続けた過去がある。「這いつくばってでもリングに立つのがプロレスラーなのかもしれないし、その定義からすると今回の俺は失格なのかもしれないなと。すでにカードも発表されていて、メインだった試合もある。チケットを買って待っていたお客さまには申し訳ない気持ちでいっぱいですよ」と声を落とす。

 もっとも12年大会では負傷後に精彩を欠き、母親から「出るからにはちゃんとやりなさい。できないなら休みなさい」という厳しい言葉をかけられた。内藤は「不安の残る状態で勝てるほど甘いリーグ戦じゃないことは痛いほど思い知った」とも語り、当時の反省が今回の判断につながった側面もあるという。

 入院していないにもかかわらず、本紙記者にたこ焼きの差し入れと見舞金を要求する元気だけはあったが、全治は未定。「少なくとも1か月は、この強い痛みと腫れが続くと言われているので…。今日の今日で、今後の自分というのはまだ何も見えない状態ですね」。今は一日も早い完治と逆転の内藤哲也の帰還を祈るしかない。

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