【新日本】棚橋が放つ希望の光 今は受けて耐えている状況・心の免疫つけて超回復

2020年04月16日 11時00分

試合がなくても、コシティを手にトレーニング(4月上旬に撮影)

【コロナに負けるな!有名人の緊急事態宣言】新型コロナウイルス禍は、スポーツやエンターテインメント業界にも大きな影響を及ぼしている。選手、タレントはこの未曽有の危機にどう立ち向かうのか? 新企画第2回では、新日本プロレスの“100年に一人の逸材”棚橋弘至(43)が登場だ。試合の中止が続く中でも常にポジティブな思考を持ち続ける「プロレス界の太陽」は、2児の父としての奮闘ぶりを明かした上で、暗いムードが漂う世の中へ力強いメッセージを送った。

 新型コロナウイルスの影響で新日本プロレスの大会は中止が続いていますが、プロレスラーにとって試合ができないことは一番のストレスですよね。ただこういう情勢だからといって、不安は表に出さないようにしています。今はプロレスで言うところの「受けて耐えている」状況ですね。

 2月の段階で「プロレス貯金してください」と発信しました。ファンの方は見たい気持ちをためて、僕らもやりたい気持ちをためますので。世の中が再始動した時、やっとプロレスが見られる、できるとなった時の熱量は計り知れないだろうと。それを思い描くだけで今は頑張れますね。

 感染予防で心掛けていることは皆さんと一緒です。手洗い、うがい、アルコール消毒、仕事で外出して人混みの多いところに行く時はマスクを着用したり。自分がうつるのを防ぐのではなく、自分が保菌者と仮定してうつさない行動。やはり、どうやって広げないかというところに意識を集中するしかないですね。

 僕としては結婚して17年、巡業で年間半分、家を空けてしまったりしたので、家族で一緒に過ごせなかった時間を取り戻すというか。ちょっとでもそういうふうに考えられたらいいなと思いますね。世の旦那さんは子供たちと話すいいチャンスなんじゃないかな。僕も一緒に朝晩“家トレ”してますよ。息子が縄跳びで三重跳びをやるんで「負けてらんねえ!」と思ってやったら、ヒザが痛くて飛べなかったっす…。

 家にいると嫁さんが「どこか行くとこないの?」と聞いてくるんですけど「ステイホームだから!」ってね(笑い)。こういう家庭は確率的に非常に多いと思うんですよ。僕がモデルケースではないけど、世の奥さまは旦那さんをいたわってあげてほしいなと。家族の時間、自分が好きなもの、一日1時間でもいいので、ホッとする時間を取れるかが大事になってくるんじゃないかな。一案としては棚橋の試合を見てくださいと。僕の場合は今、ずっと英語のポッドキャストを聞いて勉強してます。(ドヤ顔で)勉強家でしょ?

 自分に近い存在、家族や友人や会社の仲間のことはすごく大切に思うじゃないですか。今後はそういうところだけでなく、日本中、みんなに対してお互いを思いやる気持ちで生活するべきなんだろうなと思ってます。

 こういう状況を乗り越えることで免疫がつくんじゃないかな。終息した後の日本は絶対、筋肉でいうところの“超回復”をして、また強くなれると思うから。皆さん、生き抜きましょう。日本を! 愛してま~す!

☆たなはし・ひろし 1976年11月13日生まれ。岐阜・大垣市出身。立命館大卒業後に新日本プロレスに入門し、99年10月10日後楽園ホール大会の真壁伸也(現刀義)戦でデビュー。IWGPヘビー級王座を8度戴冠、G1クライマックスを3度優勝などの輝かしい功績でプロレス界のエースとして活躍。2009、11、14、18年度の東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」MVP。4度の受賞はアントニオ猪木の6度に次ぐ歴代2位タイ。必殺技はハイフライフロー。181センチ、101キロ。

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