団体が向かう未来とは――。女子プロレス「アイスリボン」は1日、埼玉・蕨市のレッスル武闘館で会見を開き、世羅りさ(30)、柊くるみ(21)、宮城もち(35)、藤田あかね(34)、鈴季すず(19)の退団と雪妃真矢の契約変更を発表した。

 世羅ら5人は年内をもって退団し、今後はデスマッチやハードコア戦を中心としたユニット「プロミネンス」として活動する。世羅は「9年間お世話になった団体を離れるのは心苦しいが、どうしても自分がやりたいことを貫きたいという気持ちが出てきた。(佐藤肇)社長にそのことを伝えたところ、快く受け入れて送り出してもらうことになった」と説明。続けて「プロミネンスは(太陽の)コロナの中から突出したもの。このコロナ禍で突出していくために、それを冠にやっていけたらということで名付けた」とユニット名に込めた思いを明かした。

 活動の場は自らによる興行、他団体への参戦「どちらも想定している」という。世羅自身がプロデュース興行を実施した経験があることから「それを引き継いだ形でやっていきたい思いもある」と意欲的。現時点で自主興行の実現は「来年春ごろ」を目指している。

 そんな世羅は雪妃とインターナショナルリボンタッグ王座を保持。これについては「チャンピオンとしてまだまだ防衛してアイスリボンに出られたら」と、退団後の参戦も示唆した。

 一方、雪妃は来年から団体所属をフリー契約に変更。これに伴って団体にはフリーとしてレギュラー参戦する。雪妃は「いつかは海外で試合がやってみたいという思いもあるし、いろんな団体に出てアイスリボンを見ないお客さんにも会いたい。活動の幅を広げていきたい」と語った。

 また、この日はテクラが11月末、欠場中の弓李についても復帰の意思がないと判断して退団したことも発表した。〝大量離脱〟となる団体の今後に注目が集まる。