全日本プロレス23日の後楽園ホール大会で行われた「3冠ヘビー級王座決定トーナメント」は宮原健斗(32)が本田竜輝(21)との決勝戦を制して第65代王者に輝いた。

 前王者ジェイク・リーの負傷による返上を受けて開催された4選手によるワンデートーナメント。宮原は諏訪魔を、本田は芦野祥太郎をそれぞれ破って決勝戦で激突した。

 断崖式パイルドライバーを浴びた宮原は得意のヒザ蹴りで試合の主導権を奪い返すが、強烈な首折り弾からファイナルベント(トルネードボム)も浴びて窮地に陥った。それでもカウント3は許さず、本田のラッシュをブラックアウト(ヒザ蹴り)連射で食い止める。最後はシャットダウンスープレックスで完璧な3カウントを奪ってみせた。

 約1年10か月ぶりの3冠王座返り咲きを果たした宮原は、昨年10月大田区大会で前王者のジェイクに60分フルタイムドローで防衛を許している。「怪我だろうがなんだろうが、今は俺が王者。それが現実だ。ただプロレスファンは宮原健斗とジェイク・リーが何を見せるか期待してるんだ」と復帰後の〝決着戦〟を見据えた。

 さらに宮原は「今日から横一線だ。実績、キャリアは問わない。挑戦、誰でもしてこいや」と豪語。直後のリング上で2日後楽園大会で決まっていたジェイクへの挑戦が流れたアブドーラ・小林(大日本プロレス)が登場し、挑戦表明を受けた。

〝暫定王者〟を名乗る小林に困惑しつつも、宮原は「全然意味が分からないけど、ふつふつを思ってるファンがいるならやる価値はあるしね。すべてこの宮原健斗が晴れやかにしようかなと思います」と受諾しV1戦での迎撃が決定的となった。

 全日本プロレスは今年は旗揚げ50周年を迎える。「さらなる飛躍をしないといけない。その先頭に立つ覚悟はできているし。俺がやらなきゃ誰がやるんだって気持ちはある」と意気込んだ最高男が、メモリアルイヤーの主役に躍り出た。