東京女子プロレスのシングルトーナメント「東京プリンセスカップ」準決勝(13日、東京・後楽園ホール大会)は〝未完の大器〟渡辺未詩(22)が、エース・山下実優(27)を破って決勝進出を決めた。

 先月31日の準々決勝でプリンセス・オブ・プリンセス王者の中島翔子から金星を挙げた渡辺は、山下のサッカーボールキックやミドルキックなど蹴り技に苦戦。エルボーの連打で流れを変えようとするも、主導権を握れない。

 ダメージが蓄積していく中、渡辺は力を振り絞ってジャイアントスイング。これで形勢逆転かと思いきや、山下のハイキックを浴びてしまい、なかなかフィニッシュに持ち込めない。

 それでも、相手の猛攻を受けながらも何度でも立ち上がり、最後はティアドロップを決めて3カウント。元プリンセス王者から執念で勝利を呼び込んだ。

 2018年1月のプロレスデビューから4年半。渡辺は「山下さんには普段からお世話になっていて。優しく、時には厳しく見守ってくれて、とても尊敬している先輩。やっと今日、追いつくことができた気持ち」と涙ながらに試合を振り返った。

 一方、準決勝もう1試合は坂崎ユカが鈴芽を下し、決勝に駒を進めた。坂崎は「心のどこかで山下かなと思っていたけど、(渡辺の)泣きじゃくりながら攻める打撃にはグッと来ましたね。今年の夏にかけている思いがすごく伝わってきた」としつつも「私にとっては9日目の正直。(優勝して)自分を超えていきたい」と力を込める。

 当然、渡辺も「今大会、旗揚げメンバー3人(中島、山下、坂崎)と戦うことになって自分には大きすぎる存在だけど、絶対に勝ちたい」と気合十分。14日の後楽園大会で行われる決勝で、最後に笑うのは…。