女子プロレス「マーベラス」のベテラン・KAORU(53)が、8日の後楽園大会で36年のプロレスラー人生にピリオドを打った。

 当初はデビュー35周年の記念日となる昨年8月8日に引退試合を行う予定だったが、直前の試合中に右ヒザと足首を負傷。引退試合が1年延期となった。

 ラストマッチでは永島千佳世、藪下めぐみ、DASH・チサコ(withパンダちゃん)と組み、彩羽匠、渡辺智子、桃野美桜、Maria、井坂レオ組と対戦。

 序盤からパイプイス攻撃を見舞えば、木片を投げつけるなど最後のリングで悪の限りを尽くす。終盤には華麗なムーンサルトプレスを彩羽に決めて見せ場をつくった。

 だが、その後に彩羽、桃野、Mariaからそれぞれブレーンバスターの反撃を食らい、最後は彩羽にランニングスリーで3カウントを奪われた。

 試合後は全日本女子プロレス時代の同期やガイア・ジャパン時代の教え子など多くのOGがリングへ上がり、引退セレモニーが行われた。

 KAORUはファンに「完璧な姿でなくてごめんなさい」と頭を下げ、「ケガばかりだったのに応援してくださってありがとうございました。私がプロレスラーでいられたのはあなたたちのおかげです」と感謝の言葉を述べた。

 唯一悔やまれたのが、出場予定だった長与千種に新型コロナの陽性判定が出たため欠場となったことだ。KAORUは「長与さん、何してくれてるんですか? あなたが私の骨を拾ってくれないでどうするんですか?」と問いかけ「引退する時は5カウントで終わりますけど、長与さん、残りの5カウントはあなたが聞かないと!」と呼びかけた。

 1986年8月8日に全女でデビューし、所属したユニバーサル、ガイアだけでなく、フリーとして各団体で活躍。女子プロ界を代表するハードコア戦士として君臨した。一方で、ケガとの闘いが続いた36年だった。

 最後に女子プロ界のレジェンドは「残りの5カウントは、今回出られなかった長与さん、門倉(凛)、宝山(愛)、そしてお客さんと一緒に引退式をしたいですね」と笑顔を見せた。