新日本プロレスと米国AEWの合同興行「Forbidden Door」(26日=日本時間27日、イリノイ州シカゴ)で行われたAEW暫定世界王座戦で、棚橋弘至(45)はジョン・モクスリー(36)に敗れ王座奪取はならなかった。 

 棚橋は日本時間12日の大阪城ホール大会で後藤洋央紀との出場者決定戦に勝利。正規王者CMパンクの欠場に伴い設けられた暫定王座決定戦に駒を進めた。

 モクスリーを流血に追い込んだ棚橋は、場外へのハイフライフローを発射。パラダイムシフトもツイスト&シャウトで切り返す。さらには飯伏幸太の必殺技カミゴェからハイフライアタックでモクスリーをなぎ倒すと、ハイフライフローを決める。しかしわずかにカバーが遅れてしまって3カウントは奪えない。

 ドラゴン式張り手からスリングブレイドを狙った棚橋は、カウンターのラリアートを浴びて形勢逆転を許す。首筋へのバックエルボー連打からスリーパーホールドで長時間絞められてしまうと、最後はパラダイムシフト(ダブルアーム変型DDT)で沈められてしまった。

 試合後のリング上ではモクスリーと健闘を称え合っているところでクリス・ジェリコらの乱入を受る。するとジェリコ感謝協会と敵対関係にあるレスラーたちが続々と登場し大乱闘を展開。史上初の合同PPVは、混乱状態のまま幕を閉じた。