対抗戦でアクシデント発生だ。4団体合同興行「サイバーファイトフェスティバル2022」(12日、さいたまスーパーアリーナ)で行われたノアVSDDTの対抗戦で、ノアの〝黒き蹴撃王〟中嶋勝彦(34)がKO―D無差別級王者の遠藤哲哉(30)を失神させて勝利した。

 中嶋は小峠篤司、稲村愛輝と組み、DDTの遠藤、秋山準、樋口和貞組と対戦した。試合は序盤から対抗戦と呼ぶにふさわしい殺伐としたムード。先発の小峠と秋山のヒリヒリした攻防で開幕すると、稲村と樋口による力比べの攻防を経て中嶋と遠藤が対峙する。

 両者鋭い視線を交錯させると、中嶋はローを2発。その後、遠藤からのエルボーを受けるも動じず、掌打をこめかみに入れて一撃で失神させた。試合はこれで終了。会場がざわつく中、ドクターが慌ててリングインして遠藤を介抱し、怒りの表情で秋山が中嶋に詰め寄る場面も見られた。

 その後、樋口と共にコメントスペースに現れた秋山は「遠藤がかなり深い脳震とうで、試合が止められました。これはもう、受ける受けないの問題じゃない。まっすぐテンプルに入れられたら、こっちは受ける気でもダメだよ。オレは馬場さんに『何があっても最終的には同じプロレスをやっている仲間だと思え』と教えられた。だけどアイツらにはそういうことがないんだと思う。同じグループなのかもわからないけど、アイツらには仲間っていう意識はないから」と怒り心頭。その上で「だからと言ってやり返しにいくとかじゃないんだよ。プロレスが好きな人は『秋山、やり返しにいけ』とかあるかもしれないけど、プロレスラーって、ああいうふうに意識を失っても試合をするんだよ。それで大きいケガが続いてるんだろ。ダメだろ。ちゃんとプロレスやろうぜ」と語気を強めた。対抗戦は、まさかの結末になってしまった。