4団体合同興行「サイバーファイトフェスティバル2022」(12日、さいたまスーパーアリーナ)で、〝悪魔仮面〟ケンドー・カシンがフェロモンズ(飯野〝セクシー〟雄貴、男色〝ダンディ〟ディーノ、今成〝ファンタスティック〟夢人、西垣〝コーチン〟彰人)とカオス全開の戦いを繰り広げた。

 カシンは高木三四郎、青木真也、堀田祐美子と組んで戦いに出撃した。マスクを別人にかぶせて入場させ、自身はゴング前に背後からフェロモンズを襲うなど縦横無尽。試合はケツとガスと誤爆が飛び交う筆舌に尽くしがたい試合になったが、最後はカシンの再三の誤爆もあって孤立した高木が西垣の足4の字固めでギブアップ負けを喫した。

 相手のガスボンベを奪って噴射しまくるなど奮闘するも敗れたカシンは試合後、高木に「ホント、申し訳ない。俺のミスです」と謝罪。「どこら辺がミスなんですか?」と半ばあきれる高木には応じず「このままじゃ終われない。社長、もう1回チャンスを下さい!」と青木と共に頭を下げた。

 もう関わりたくない高木は「もういいでしょう…」と返していたが「やる? いつですか? 来年? 来年は遅いよ。年内? そういうことじゃなくて。8月は? 8月」などとあまりの悪魔仮面のしつこさに根負けして「は、8月か9月か10月に…」と〝口頭契約〟を口走ってしまう。するとカシンは「よし、やるぞ! 打倒、フェロモンズだ!」とぶち上げてから高木、青木、堀田を促し「おれたちは、ファミリーだ!」と叫んだ。

 一方、戦前からその横暴さに振り回された末、見事に勝ったディーノは「ああやって突っかかってきて、寂しい子なんだよ。ああしないと相手にしてもらえない…。プロレスの悲しい落とし子だ…」と悲しき悪魔に慈悲深いまなざしを向ける。そして「そんなことより今日で、西垣〝コーチン〟彰人の誕生だ!」と新メンバーの加入を祝福した。