「タカタイチマニア2・5」(6日、後楽園ホール)で、フリーダムズの葛西純(47)が新日本プロレスのエル・デスペラードと3年ぶりの邂逅を果たし、シングルマッチの再戦を約束した。

 葛西とデスペラードは19年5月の「タカタイチマニア2」(後楽園)でシングル戦で激突した。大荒れの試合はノーコンテストとなり、デスペラードはアゴを骨折したことで欠場を強いられた。

 3年の月日を経て迎えたこの日の大会では、タッグマッチでの再戦が実現。葛西は本間朋晃と組んでデスペラード、DOUKI組と対戦した。

 両チームの要望によりハードコアルールが採用された〝再会マッチ〟は、4人全員が流血する壮絶な死闘となった。葛西の顔面をカミソリで切り裂いたデスペラードは、有刺鉄線の入ったプラケース上に本間をセットするとダイビングボディープレスを発射するなど大暴れだ。

 だが、これで葛西の闘志にも火が点いた。デスペラードをブレーンバスターで空き缶ボード上に叩きつけ、リバースタイガードライバーもさく裂させる。さらにコーナーにセットされた足場の上から、DOUKIをリバースタイガーデストロイヤーでリング上のイスにクラッシュさせた。

 勝負に出た葛西はパールハーバースプラッシュを投下。これをカウント2で返すDOUKIを、最後は垂直落下式リバースタイガードライバーで振り切った。

 試合後のリング上でマイクを握った葛西は「オイ、デスぺ! 今日も刺激をありがとう。しかしだ、俺っちはもう、単なる刺激じゃ満足しねえ体になっちまったようだ。お前からの〝超刺激〟が欲しい。つべこべ言わず、シングルやれや」と要求。赤いバラを手にして「これを受け取ったらOKとみなす」と呼びかけた。

 これを受け取ったデスペラードも「今日いただいた刺激をもって、俺は『(ベスト・オブ・ザ)スーパージュニア』(15日、名古屋で開幕)優勝します。シングル、いつどこになるのか分からねえけど、必ずやりましょう」とキッパリ。ジュニアの祭典制覇と、シングルマッチでの再戦を約束した。

 バックステージでも葛西は「やっぱりお前は刺激的な男だよ。今の新日本プロレスにあれだけできるヤツがどこにいるんだ? アイツくらいしかいねえだろ。俺っちからの〝プロポーズ〟受けてくれて感謝してるよ」とデスペラードを称賛。「一騎打ち、どこでもいい。フリーダムズでもいいし、新日本プロレスでもいいし。いやいや、やっぱり一番できるのはタカタイチのリングか? 一騎打ち、タイマン、楽しみにしてるぜ」と目を輝かせていた。