女子版虎戦士「タイガー・クイーン」が初の師弟対決で苦汁をなめた。

 デビュー後、シングル戦2連勝の実績を引っ提げて臨んだ10日の女子プロレス「ディアナ」後楽園ホール大会で、西村修と組みジャガー横田、越中詩郎組とのミックスドタッグ戦に出陣。ストロングスタイルプロレスの女子部門アドバイザーも務めるジャガーは、クイーンにとってはデビュー前から指導を受ける師匠といえる存在。両団体が協力体制を敷いたことで実現した師弟対決となった。

 クイーンはレジェンドが集う初のタッグ戦でも臆することなくジャガーに立ち向う。火花を散らしながらタイガーステップで攻撃の機会をうかがい、サマーソルト、ドロップキックで攻め立てた。

 だが手の内を知り尽くされている師匠に決定打を浴びせることができない。顔面にヒザ蹴り、さらにこれまで経験したことのない連係攻撃で徐々に劣勢に。越中の顔面に華麗な回し蹴りヒットさせるなど奮闘したが、逆にヒップアタックでダウン。最後はパートナーの西村が越中のヒップアタックを被弾し3カウントを奪われた。

 試合後はいつものようにひと言も発することなく引き揚げた愛弟子について、ジャガーは「初めて肌を合わせて、あまり出合ったことのないパワーを感じた。ただタッグとなるとクイーンはやり切った感はなかったかな。シングルだったら速攻でやられた気はしたけど、黙ってやられるわけにはいかない。高い壁でいたい」と振り返った。

 その一方で「越中選手に蹴りを一発当てたりしたが、そこで何を感じ取ったか反省点を出させたい。やっぱりプロレスは技なのでしっかりとした技を持っていれば男子でも通用すると思う。かなりの勉強になったはず」と今後のさらなる成長に期待をかけた。