【プロレス大賞】オカダが7年連続、通算8度目ベストバウト!天龍の最多記録にあと1

2020年12月15日 06時00分

レインメーカーで内藤を追い詰めたオカダ

 今年で47回目を迎えた東京スポーツ新聞社制定「2020年度プロレス大賞」選考委員会が14日にオンラインで行われ、年間最高試合賞(ベストバウト)は新日本プロレス1月5日東京ドーム大会で行われたIWGPヘビー級・インターコンチネンタル(IC)ダブル王座戦、オカダ・カズチカ(33)対内藤哲也(38)に決定した。7年連続受賞のオカダは、歴代2位となる通算8度目のベストバウト獲得。

 ベストバウトに選ばれたのは史上初のIWGPヘビー級・ICダブル王座戦だった。

 両日合計で7万人を動員した1月の東京ドーム2連戦。4日大会ではオカダが飯伏幸太(38)を下してIWGP王座を防衛し、内藤がジェイ・ホワイト(28)を破りICを獲得。翌5日大会で実現した頂上決戦は35分を超える死闘の末、スターダストプレスを解禁した内藤がデスティーノでオカダを振り切り、2冠達成の偉業を成し遂げた。

 人気、実力、技量が日本のトップにある2人が大舞台で持てる全てを出し尽くした最高峰の戦い。31分にわたるにらみ合いで話題を呼んだ、ノア3月29日後楽園大会(無観客)での潮崎豪対藤田和之のGHCヘビー級王座戦と決選投票の末、過半数の9票を獲得した。

 スポーツエンターテインメントであるプロレスにおいて観客は重要な存在。新型コロナウイルス禍によりイベント入場制限がある現在と、それ以前に行われた試合の単純比較は難しい。それでも近年のプロレス界を振り返っても、オカダ―内藤戦のスケール感と会場の一体感が突出していたのは事実だ。

 受賞の報を聞いたオカダは「この試合がまた注目されることで『この時のように戻りたいな』と熱さを感じてもらえたらうれしいです」とコメントを寄せた。レスラーとしても大きな成長を感じた一戦だった。「結果として負けましたけど、ドームに向けたプロモーションも含めやりきった感じはありましたね。7万人集めることで自信にもなりましたし。また超満員の会場でベストバウトと言われる試合をしたいと思います」と充実感をにじませた。

 今回で史上最多を更新する7年連続ベストバウト獲得となったオカダは、通算8度目の受賞で小橋建太と並ぶ歴代2位に浮上。33歳の若さにして天龍源一郎の持つ通算最多記録「9」にあと1と迫った。「一人でも多くの人にあの試合よかったねと言ってもらいたい気持ちはありますけど…毎年のように言ってますが『殿堂入り』でもいいですよ。(抜いたら)天龍さんに悪いんで」と笑顔で冗談めかしつつ、不世出の「名勝負製造機」として貫禄を漂わせた。

 

【2020年の選考】2020年度のプロレス大賞選考委員会は新型コロナウイルス感染拡大防止対策としてオンライン形式での会議となった。選考委員も例年に比べて人数を絞り、17人とした。また「1次投票」として事前投票を行い、その結果を踏まえて会議に臨んだ。

 コロナ禍により各団体の試合数にばらつきがあるため、今年度は新人賞の選考を取りやめた。デビューから3年以内の選手を対象とする新人賞は、21年度の規定を「4年以内」として、今年度で対象から外れる選手の権利を維持し来年度に選考する。

 功労賞、特別賞、レスリング特別表彰も諸事情を検討した上で、今年度は選考を見送った。なお、恒例となっている年明けのプロレス大賞授賞式もコロナ対応で行わない。

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