【シードリング】中島安里紗 強さ主張するため信じた道

2019年09月05日 16時30分

経験豊富な中島がベルト取りに燃えている

【リングを彩る魅惑の女子ファイター】退団、出戻り、そして移籍――。酸いも甘いもかみ分けた女子プロレスラーが「シードリング」に所属する中島安里紗(30)だ。埼玉・秩父市出身で、プロレスとの出会いは小学校5年生の時。地元の体育館で見た女子プロレス「アルシオン」だった。セコンド同士が小競り合いする場面に目を奪われ「リング上だけじゃなくてみんな戦っているんだ」と感じた。

 それ以来、常に頭の片隅にあったプロレスへの思いが募り、中学校卒業後「AtoZ」に入門。高校は受験すらしなかった。デビュー戦は2006年1月3日のプロレス興行「ONLY ONE」(後楽園ホール)で、AtoZはまもなく活動停止になった。その後はフリーとして参戦したJWPの所属となるも、09年に突如退団。「全然勝てないし、稼げない。だったら普通に働こうと思った」と振り返る。

 プロレスから離れ、OL生活をスタートさせた。「めちゃめちゃ楽しかったです」。だが2年が過ぎたころだ。JWPのコマンド・ボリショイが入院したことを知り、覚悟を決めて会いに行った。そこには以前と変わらない師匠がいた。「久しぶり」と迎えてくれた笑顔を見て、復帰を決めた。11年末に再入団を発表し「戻ったからには誰よりも頑張らないといけない」とエースとして団体をけん引した。

 だが、16年に次なる転機が訪れる。再びJWPを退団し、高橋奈七永率いるシードリングへ移籍。「(JWP)再入団後、すぐにチャンピオンになったから積み重ねてきたものがなくて。強がってても、自信も偽物みたいな気がした。ここにいたらこれ以上にはならないと。それに以前から、高橋奈七永が女子プロレスで一番すごいと思っていた」と当時の胸中を語る。18日の後楽園大会ではビヨンドザシーシングル王座に挑戦する。「強さを主張するベルトにしていきたい。勝って発言権を得てから言いたいことを言う」。今後も自分が信じる道を突き進む。