南米ペルーのナスカで発見された3本指のミイラ「マリア」の正体

2021年10月15日 12時00分

ナスカで発見された3本指のミイラ「マリア」
ナスカで発見された3本指のミイラ「マリア」

【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑436】皆さんは謎めいたミイラ「マリア」をご存じだろうか。

 2017年から18年にかけて、南米ペルーで出土したとあるミイラが世界的に注目を集めた。南米でもミイラは複数発見されているのだが、この時、注目を集めたミイラはこれまで世界中で報告されてきたものとは全く違う異形の姿だった。全体が白く硬化しており、ヒザを抱えて座り込んでいるような姿勢を保っている。身長は168センチ、後頭部が大きく頭髪などが確認できない。長い指は3本しかなく、閉じられた大きな目からは生前どうやらつり目であったことが想像できる。

 このミイラはマリアと名付けられ、1990年代にナスカの遺跡にて発見された後、97年5月にX線検査にかけられた。その結果、内部にちゃんと人間に近い骨などの構造が確認できた。また、わざと指を欠くなどの工作が施された証拠も確認できなかったため、「本物のエイリアンのミイラなのではないか?」という説が出てきていた。

 その後、身長が58センチと非常に小柄な2体のミイラや大きく長い3本指の手だけがミイラ化したものなども発見された。

 DNA検査を行ったところ、人間でもなければ既知の哺乳類でもないこと、骨は鳥に似ていることなどが判明。その後、このミイラたちはペルー政府をも巻き込んだ大規模な検証が行われるまでに至った。

 そして2021年になって、久々に続報がUFO研究家のジョルジオ・ピアチェンツァ氏から寄せられた。マリアはペルーのイカ大学に搬入され、ミイラ研究者や人類学者によって分析がなされていた。その結果、少なくとも「小柄なミイラ」に関しては内部に器官が存在していることから、おそらく、「本当に生きていた」と考えられるという発表がなされた。今回の結果について、研究者らはチリのアタカマ砂漠で発見された、15センチ程度の人型ミイラ「アタカマ・ヒューマノイド」の事例を挙げている。

 アタカマ・ヒューマノイドはあまりに小さなミイラだったため、人の形をした造形物ではないかという仮説も立てられていたのが、分析の結果、本当に小さな姿で生まれてきた人間であった可能性が高いという結論になったのだ。

 この結果を受けて、当初は何らかのイタズラである可能性を考慮して慎重になっていたペルー政府も、小型のミイラについては国有財産に認定することを決めている。

 そして、3本指のミイラの正体についても興味を抱いているという。しかし、3本指のミイラについてはまだ分析がそこまで進んでいない上に、正体につながるような壁画などの証拠も残されていないため、結論が出るには長い時間がかかりそうだとしている。

 果たして、マリアの正体は何なのか。かつてペルー南部のパラカスでは指導者層とみられる人物の頭部を変形させ、頭を長くするという文化があったことが「長頭頭蓋骨」の発見により知られている。彼らはマリアのような長頭の一族を指導者と仰ぎ、自らも姿を似せようと頭部を変形させていたのだろうか?

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