27日に行われたプロ野球のオールスター第2戦(松山)は、2―1で全パが全セを下した。

 MVPに輝いたのは、6回に決勝ソロを放ったソフトバンクの柳田悠岐外野手(33)だった。試合後にはお立ち台に上がり、インタビューに臨んだのだが…。「初球から狙ってたんですか?」と話を向けられると「いや、狙ってはないんですけど…」と言いかけたところで、スタンドの一部観客から「狙ってたっしょ~!」の大声。これが柳田の耳にも届き「はい、狙ってました」と〝軌道修正〟。

 さらにインタビューは続き、柳田が「(自身が借りた)清宮選手のバットが素晴らしいバットだったので…」と言いかけると「狙っとったでしょ~!」と再び大声が飛び「狙ってました」と呼応する形で応対した。

 その後も多くのスタンドのファンが静かにヒーローの言葉に耳を傾けている中で、男性と思われるファンは「き~よっみや! き~よっみや! き~よっみや~!」「ギーター!」などと一人で声を張り上げ続けた。

 コロナ禍の中で開催された球宴。現在も「大声を出さない」などの観戦ルールが設定されている。大声を上げていたのは一人とみられるが、その模様はしっかりとテレビのマイクに収められ、SNSやネット上で「本当に迷惑」「野次うるさい」「台無しやん」「選手に失礼」「スタジアム入るの禁止な」と批判が殺到する事態となった。

 もっとも、機転を利かせた柳田には「ギータは偉い」「ギータまじで大人」「神対応」と絶賛する声が相次いだが、せっかくのフィナーレに水を差され、ガッカリさせられたファンも多かったようだ。