お楽しみはこれからだ。交流戦を12球団2位の12勝6敗の好成績で終えた阪神は、セ・ドン底の最下位から脱出し、借金6のリーグ4位にまで浮上。3位・広島とも2ゲーム差に迫っており、借金完済、Aクラス浮上も現実味を帯びてきた。
力の源泉は何とも言っても12球団屈指の陣容を誇る盤石の投手陣だ。チームは13日に守護神の岩崎を登録抹消したが、これはあくまでも長丁場のシーズンを見据えた10日間のリフレッシュ休養。シーズン再開となる17日のDeNA戦(甲子園)からは湯浅(防御率0・82)、浜地(同1・76)らが満を持して一軍に復帰する予定とあり、ブルペン運用の心配もまったくない。
長く貧打に苦しんできた打線も1番に島田、3番に近本を据えた新オーダーが機能。交流戦で7本塁打、21打点の2冠に輝いた大山に加え、佐藤輝も12日のオリックス戦(京セラ)で自己最多の6打点をマークするなど復調気配。指揮官ラストイヤーとなる矢野阪神の快進撃は当面続くことになりそうだ。
ナインも、首脳陣も手応えは確実に感じている。14日に甲子園球場で行われた全体練習終了後、糸井は「チームの雰囲気はすごくいい。去年と真逆のことを起こしたい」と昨季、シーズン最終戦でゲーム差0の逆転優勝を許した首位・ヤクルトへのリベンジを力強く口にした。矢野監督も「(糸井)嘉男がチームのみんなの気持ちを代弁してくれた。苦しかったぶん、みんなでここまで来れたっていうのはね。ここで終わりだとは誰も思っていない」と目に力を込めて語った。
開幕から1勝15敗1分けと最悪のスタートを切った今季だが、投打の立て直しに成功し逆襲劇への道筋はハッキリと見えてきた。首位・ヤクルトとのゲーム差は12・5。困難な道のりは当然承知の上だが「最後まであきらめない」ことを指揮官就任当初からナインに説き続けてきた矢野阪神の真骨頂は、ここから発揮されるはずだ。












