阪神は21日の巨人戦(甲子園)を2―1で競り勝ち、連敗をストップ。助っ人右腕・アーロン・ウィルカーソン投手(32)が7回3安打無失点の好投で、今季3勝目を挙げた。

「今日の全てだったと思う」と、今季初マスクだった女房役・長坂と息のあった配球で「全球種でしっかり制球ができたことがよかった」。140キロ中盤ながら球威ある直球とチェンジアップのコンビネーションが冴え、巨人打線で的を絞らせず。今季6試合目で自己最多を更新する7回、97球の好テンポで、先発の役割を全うした。

 これで今季3勝のうち2勝が甲子園での巨人戦。試合後のお立ち台では「巨人キラーとお呼びしてもいいですか?」の問いに「ハッハッハ」と笑いながらも「OK!」サインを出し、最後は「タイガースファン、好きやねん」とやり、本拠地ファンから大喝采を浴びた。

 たどたどしい口調ながら「ちょっとずつ学んでいきたいと思ってるよ」と現在、日本語のレパートリーを増やすことにも励んでいることを明かした助っ人は、試合後もご機嫌だった。