阪神は20日の巨人戦(甲子園)に2―6で敗北。今季最長となる5時間3分のロングゲームだったが、最終12回のマウンドに上がったアルカンタラ、渡辺らがこの回だけで4点を失い勝負あり。矢野監督も「ミスが失点につながり、決めるところで(打線が)決められない。流れ的には変わっていないんで。今出ているメンバーの状態が上がってくることが必要」と力なく言い残し、球場を後にした。
この日も阪神打線は相手先発・戸郷の力感あふれる投球の前に8回4安打無得点と沈黙。0―2で迎えた9回二死一塁の土壇場で主砲・大山が起死回生の同点7号2ランを放ち一気にチームのムードも盛り上がったが、続く10回一死二塁、11回無死一塁の好機を生かすことはできなかった。つながりを欠く打線は15日のDeNA戦(横浜)の3回以降、得点は全て本塁打か敵失によるもの。46イニング連続でタイムリーが出ていない。
〝速球派アレルギー〟も深刻だ。前夜19日のヤクルト戦(神宮)先発の小川(7回2安打無失点)、そしてこの日の戸郷のように、今季の矢野阪神は力強い直球を投げる投手を打ち崩すことができず敗戦、というパターンが多い。
藤井一、二軍巡回打撃コーチも、この点について「そこは今、一番言われているところなんだけどね。タイミングであったり間の取り方で対応していくしかないんだけど、今はどうしても(バッター陣全体が)ストレートに差し込まれてしまっている。メカニック的な修正が必要な状況」と表情を曇らせる。
この日の敗戦で5位・DeNAとのゲーム差は5にまで広がった。週明け24日の楽天戦(甲子園)から始まる交流戦に少しでもいいチーム状態で臨み、巻き返しへのきっかけにしたかったが、このままでは苦戦することは必至だ。現状のパ各球団のローテ回りをみると、阪神は交流戦で佐々木朗希(ロッテ)、山本由伸(オリックス)、田中将大(楽天)ら日本球界を代表する速球派投手との対戦が濃厚。「今の阪神打線がセ・リーグよりもさらにハイレベルなパ・リーグのパワーピッチャーたちを打ち崩せるとは正直、とても思えない」と球団OBも本音を漏らす。
チームは最速で22日にも自力優勝の可能性が消滅する。5月にして早くも剣が峰に立たされた矢野阪神。上位進出どころか、最下位脱出の手立てすら見えてこない。












