よもやの2戦連続白星なしは、むしろ吉兆か。オリックスの山本由伸投手(23)が26日の日本ハム戦(東京ドーム)に先発。7回6安打2失点の粘投も2戦連続で白星を奪えなかった。

 序盤から150キロ台の直球と落差のあるフォークを中心に相手打線を翻弄したが、4回に3連打と足を絡めた攻撃を許し2失点。8回に味方が同点に追いついたものの10奪三振を奪いながらリーグ単独トップとなる今季4勝目を逃した。

「先制点を許してしまいましたが、全体的には粘り強く投げることができたと思います。調子自体は悪くなかったと思いますが、失点してしまったイニングは先頭打者を出してから連打をとめられなかったりと、反省点の多い内容でした」とは降板後の山本。前回登板(19日ソフトバンク戦)で昨シーズンからの連勝が「18」で止まったこともあり、この日は再スタートの意味も込めて白星を飾りたかったはず。その思いが試合後の悔しい表情に表れていたが、この山本の2戦連続の「小休止」。むしろ「吉兆なのでは」という声がチーム内外では多数を占める。

 山本は今季ここまで5試合で3勝1敗、防御率1・22だが、昨季も4月を終えた時点では6試合で3勝2敗、防御率1・39。その後、5月にはまさかの3戦連続黒星を喫するなど例年序盤は出遅れる傾向がある。ただ、春先を乗り越えれば徐々に自身の投球は波に乗る。昨季も5月28日のヤクルト戦白星から15連勝でシーズンを終えた。となれば、今季のここまでの流れは「上出来」と言えるだろう。

 中嶋監督もこの日の山本について試合後「今日は悪い方だと思います。(直球に)シュート回転が出ていたと思いますし、フォークもバラバラの落ち方だったと思いますし」と厳しい評価を下したものの「見た中ではかなり悪い部類かなとは思いますけど、悪い部類と言ってもそんなレベルの悪い部類じゃないので。すごいレベルの話だと思うので」とも述べ、エース右腕に全幅の信頼を寄せる。

 序盤のもたつきは今後始まる破竹連勝の予兆と考えれば…。やはり今年も山本に「不安」は必要ないのかもしれない。